mokomokorabitsの日記

ハイヒールやフレアスカートが似合う女性を目指したい

会いたい人

今週のお題「会いたい人」

 

 

同じ研究室の同期の子で、私と同じように、研究室を勉強場所にしている人がいる。

なんとなく1年位前から、よく研究室にいるメンツが固まってきて、その人はその中でも私よりも頻繁に研究室にいる人だ。私はよく研究室で授業の課題をやったり、新聞を読んだり(この新聞は研究室で買っているもので、その子が毎日専用のポストに取りにいってくれている)、最近はエントリーシートを書いたりしていた。その人は公務員志望で試験を控えているので、それに向けていつも研究室で勉強していた。春休み中も、私がいつものように研究室に行くとたいていその人もいた。

研究室の部屋は2部屋あって、違う部屋を使う日もあれば同じ部屋で勉強する日もあって、同じ空間にいるときは、お互い集中力が途切れたときに雑談をしたりしていた。他の同期のメンバーがほぼ研究室にこないので、みんな何してるのかねえと外を見ながらしょっちゅう言い合った。いつの間にか桜がめっちゃ咲いてるね、という話もした。

ちょうど1か月くらい前、いつものとおり研究室に行ったらその人がいて、その日はびっくりするくらい長時間二人で話した。たぶん3時間以上だったと思う。後から、向こうは試験に向けて勉強しに来ているのに申し訳ないことをしたと反省したくらいだ。

その人と話すのはいつも本当にたわいのないことで、コロナウイルスの話、就活の話、公務員の話、研究室のメンバーや教授の話、身近でとりとめのない話題だ。でもいつも楽しい。まったく気を遣わなくてもいい、というほど打ち解けてるわけではないし、相手が私のことを友達と思ってくれているのか自信もないけど、総じてその人と話すのは楽しい。3時間以上話したその日はとりわけ楽しかった。その人が今までに体験した短期バイトの話はおなかがよじれるくらい笑った。家に帰ってから思い出してもじわじわ笑えるくらい面白かった。

以前から感じていたけど、その人はなんていうか、言葉の選び方が上手で、なんでもないことを面白く話すのが得意なんだろう。話し方も興奮口調なわけではなく淡々としているのに、静かな面白さがある。私もあんなふうに話せる人になりたい。

 

2月頭にあった卒論発表が終わってから春休みに入って、4月になってもコロナウイルスの影響で授業も始まらず、Webで授業が開始されたものの4回生なので授業もなく、ものすごい長い春休みが続いているという感覚だ。この春休みは就活があったのであまり遊びの予定はいれられず、朝起きて家でだらだらして、昼食を食べて午後から研究室に行き何かしらするというのが日課だった。私が行くとほぼいつもその人もいて、少し話をする日もあれば挨拶だけで会話はしない日もあった。話すか話さないかにかかわらず、2日に1回くらいはその人の姿を見かけていた。

それが、4月なかばに全国に緊急事態宣言が出されたせいでキャンパス内立ち入り禁止になり、いい勉強場所であった研究室に行けなくなった。明日から立ち入り禁止、の連絡が学務から来た日も同じように二人とも研究室にいて、ここに来れなかったら本当に困る、家だとダラダラしてしまう、と一緒に嘆いた。その日以来会っていないのでもう3週間くらい顔を会わせていない。

その間に私は就活が無事に終わった。あの人は元気だろうか。勉強はかどってるかな。公務員試験も延期が決まっていろいろ大変みたい。

その人に対して恋愛感情を抱いているわけではない。でも、ここしばらく会ってない、話をしていないのがなんか寂しい。どうでもいい話がしたい。

その人にとって私があまり気を遣わずに話せる存在だったらいいな。

いま会いたい人、と言われて、もちろん某先輩のことも浮かぶけど、先輩を抜きにするなら会いたい人はその人かもしれない。

とりあえず5月末までは大学には入れない。

入れるようになったら真っ先に研究室に行こう。その人も真っ先に来てたら嬉しい。