mokomokorabitsの日記

ハイヒールやフレアスカートが似合う女性を目指したい

「遠くへ行きたい」 富山の思い出

今週のお題「遠くへ行きたい」

 

大学生になったら、日本のいろんなところに出かけてみたいと思っていた。

知らない土地を歩くのは楽しい。ショッピングは好きじゃないけど、旅行は好きだ。

行ってみたい場所はたくさんある。

あそこ行ってみたい、あそこも、って思ってるうちにもう大学4年生になってしまった。もっとたくさん出かければよかった。

北海道、新潟、仙台、金沢、長野、もう挙げだしたらキリがない。九州は高校生のときに福岡に1泊2日で親に連れられて行っただけなので、全部行ってみたい。卒業するまでにできるだけ行きたいなあ。

 

あんまり出かけられてないけど、大学生になってから行って楽しかったところも、たくさんある。

沖縄、長野、香川、広島、尾道。日本はどの土地も食べ物が美味しい。どこに行っても美味しいものが食べられるのは日本の最大の魅力だと思う。

 

どこも楽しかったけれど、一番思い出深いのは、3年生の夏休みにゼミの演習(という名目)で行った富山かな。とても濃い数日間だった。

 

まず、大阪までバスで行き、ネカフェでシャワーを浴びて時間をつぶしてから富山行きの夜行バスに乗った。大阪駅から徒歩でネカフェにたどり着くまでも大変だったし、初めて使うネカフェのせっまいシャワールームでキャリーケースを広げて格闘したのも思い出すと笑える。長距離バスはそれまでにも何度も利用していたけど、三列シートの夜行バスに乗ったのは初めてでちょっと興奮した。

 

私は富山駅がすごく好きだと思った。富山駅と言うよりは富山駅周辺、か。うまく説明できないけど、なんていうか、ごみごみしていなくて余裕がある。駅も改装されたばかりだったようで綺麗だし、路面電車も整ってて生活しやすそうだったから、富山にも住んでみたいなと思った。

 

夜行バスで富山についたその日は、ゼミの個人調査の取材のためにまず八尾に行き、その日の夜には五箇山に移動して、相倉集落にある合掌造りの民宿に泊まった。電車やバスでの移動時間が多かったけど、知らない土地で乗り物に乗るのは、外の景色を見ているだけで時間が過ぎるので苦にならない。

合掌造りの民宿で囲炉裏を囲んでご飯を食べたこと、久しぶりに広い湯船に浸かることができて嬉しかったこと、宿のオーナーのおばさんも寝た後の、静かな静かな夜の時間がしんみりしたこと。日本の中の富山の中の五箇山の小さな集落の民宿の畳の部屋に、その日初めて富山に来た私が一人で寝ているというのがすごく不思議な感じがした。

五箇山、綺麗だったなあ。

空の水色や木の緑という色が、すごく鮮やかに見えたのはなんでだったんだろう。

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雲が多くて綺麗さが伝わらなくて残念。。のどかで心洗われた集落でした。

 

そして、次の日は、ゼミのメンバーで集まって立山・黒部アルペンルートに行ってきた。

アルペンルート、本当に楽しかった。

アルペンルートに行く前日、ホテルの枕との相性が悪かったのかなんなのかわからないけど全然眠れなくて約1時間睡眠だったんだけど、景色の綺麗さと壮大さで眠気を感じるどころではなかった。ロープウェイとかケーブルカーとかいろんな乗り物に乗れるのも楽しい。

私のつたない文章力では伝わらない。ぜひ行ってみてほしい。

弥陀ヶ原も室堂も、移動中もとにかく景色がいい。普段スマホやパソコンとばかり向き合っている時間が恥ずかしいと感じたくらい、なんというか、手に負えない圧倒的なパワーと壮大さを見せつけられた。

 

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なんのアプリも入れていないスマホのカメラでこんな写真が撮れる。

山の天気は変わりやすい、というのも実感した。つい数秒前まで日が指していたのに、あっという間に雲が増えて暗くなる。その変化の早さも楽しかった。

 

そして何より、一番インパクト絶大だったのは、黒部ダム

もう、すごい。想像した以上の大きさだった。何時間でも見ていられると思った。

あれほどまでに大きいものはその存在だけで人を元気にしてくれる。黒部ダムのとてつもない大きさを前にすると、いい意味で(?)死にたくなった。自分がいかに小さくて無力かということを実感して途方に暮れるのと同時に、黒部ダムがこんなにでかいんだからちっさい私がうじうじしてても仕方ないという意味不明な開き直りもできる。そんな感じ。

そして、私が言うまでもなくもう飽きるほど皆が感じていて実際に言葉にもしていることだろうけど、やっぱり言いたい。

これを作った人の苦労は計り知れない。

陳腐だけど、本当にそう感じた。

黒部ダムは死にたくもなるけど、元気にもなれる場所だった。

 

もう一回行きたいな、アルペンルート。次は雪の大谷も見てみたい。

 

富山の思い出、もっと早く書けばよかった。忘れていることがたくさんありそうで、残念。

死ぬまでに北陸制覇したい。