好きな色

今週のお題に沿ったことを書こうと思う。

基本的にこだわりの少ない人間なので、好きな色は？と聞かれてもすぐに答えられない。

そもそもそういう。好きな○○は？というざっくりした質問が昔から苦手だ。好きな食べ物は？って言われても、その日の気分にもよるし、おかず系かお菓子系かにもよって違うし、まず食べ物って食材のことなのかそれとも加工後の料理のことなのかわからない。

それと同じで、好きな色はと言われても、着る服ならこの色、ペンケースとか手帳の小物ならこの色、自然の景色ならこの色、って、それぞれ違う。昔よく書かされたプロフィール帳や自己紹介カードでも、好きな食べ物、好きな色ばかりでなく、好きな場所だの好きな音楽だのでよく悩まされた。そんなざっくり聞かれても困る。もっと状況を詳細に設定してほしい。

自分のこういうところほんとに面倒だなと思うけど、「自分を持っていない」とか「意見がない」というよりは、そんなあいまいなシチュエーションで何かこれ！って選ぶことは難しいんだってわかってほしい。そしてそろそろ向き合わなきゃいけないESとかでも悩まされるんだろう。

でも、好きな色、と言われて思いつくものがふたつある。トマトの赤と、レモンの黄色。

色として赤と黄色が特別好きというわけではないんだけど、自然のものであんなに鮮やかな原色を持つトマトとレモンはすごいと思う。なんというか、潔い。人間が手を加えていないのに(品種改良とかはされてるのかもしれないけど)、あの綺麗な赤、さわやかな黄色が生まれたということに何とも言えない感慨を覚える。ケチャップの赤よりトマトの赤のほうが好きだし、絵の具のレモンイエローより本物のレモンの黄色のほうがやっぱり素敵だと思う。自然にはかなわないってこういうところでも通用するんじゃないだろうか。

食欲が無くても比較的するっと食べられるトマトで夏を乗り切りたい。